古里実感 笑顔咲く 初の久米島ンチュ大会に200人


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参加者全員でカチャーシーを踊り、5年後の再会を誓った=25日夜、久米島町の具志川農村環境改善センター

 【久米島】久米島ンチュの絆を世界に広げよう-。「2016年世界の久米島ンチュ大会」(久米島町主催)が25日夜、久米島町の具志川農村環境改善センターで開かれた。これまで世界のウチナーンチュ大会に合わせて那覇で交流会を開いたことはあったが、島での開催は初めて。国際結婚を機に海を渡った女性とその家族を中心に北米やアルゼンチンなどから約40人が参加。町内からも約160人が参加し、交流を深めた。最後は海外からの参加者が久米島を思い「ふるさと」を合唱し、5年後の再会を誓った。

 大田治雄町長は「久米島という大きな家族の一員として皆さんを歓迎します。今日の出会いを未来へのネットワークにつなげていこう」と歓迎。大会では、町特産の車エビの塩焼きやモズク酢、イカ墨汁、ヤギ汁などをふるまい、海外からの参加者をもてなした。
 7年ぶりに久米島を訪れたアメリカフロリダ州のケンプ(旧姓・伊佐)ツネ子さん(68)は、第2回世界のウチナーンチュ大会から毎回参加している。町オーハ島出身だが、昨年無人島になったという。「小学2年まで久米島で過ごした。思い出の地でこんな素晴らしい機会をつくってくれたことに感謝している」と初開催を喜んだ。
 初めて久米島を訪れた夫のロバートさん(67)は「海がとても美しい。毎年、久米島に来たい」と話した。
 アルゼンチンから参加した上江洲ルーベンさん(59)は、1991年に86歳で亡くなった父のチエイさんが久米島出身の県系2世。4年前、宣教師として父の故郷を初めて訪れた。「知らなかった親戚とも会えてうれしかった。いつか世界中の青年たちを久米島に連れて来て、地元の青年たちと交流させたい」と語った。