芸能通し友情 ボリビアの中学生・南風原高生、一緒にカチャーシー


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 【糸満】第6回世界のウチナーンチュ大会に参加するために20日から来県しているボリビアの中学生ら17人が26日、糸満市の糸満青少年の家で南風原高校郷土芸能部の生徒らと交流した。

 ボリビアの中学生らは、高校生らが披露する沖縄の伝統芸能を鑑賞し、最後は一緒にカチャーシーを踊って盛り上がった。施設に宿泊していた与那原東小学校の児童らも参加した。

南風原高高郷土芸能部の生徒らと交流するボリビアの中学生ら=26日、糸満市の糸満青少年の家

 交流会では高校生らがエイサーやハーリーを模した演技、鳩間節、安里屋ユンタなどを披露した。ボリビアの中学生らは本場の伝統芸能を熱心に見つめ、演目が終わるたびに拍手や指笛を送った。

 カチャーシーの際には高校生から太鼓や衣装を借りて一緒に踊り、記念撮影をするなどして楽しんでいた。

 ボリビアのサンタクルスから来た県系3世の井上明星(あかり)さん(12)は「沖縄には初めて来たが、高校生はみんな明るく優しく接してくれてとても楽しかった。ボリビアでも三線やエイサーはあるが、本場のものが見られて良かった」と喜んでいた。

 南風原高校郷土芸能部の喜友名可奈子さん(3年)は「沖縄に関係がある他国の人たちと芸能を通じてつながることができ、とてもよかった。きょう演技を見てくれた中学生たちが、沖縄のことに興味を持ってくれたらうれしい」と感想を話した。