日ハム日本一に沖縄沸く キャンプ地名護「勇気と希望 ありがとう」


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
日本ハムのレアード選手が満塁ホームランを打ち、喜ぶ名護市民ら=29日午後、沖縄県名護市

 プロ野球で日本ハムが10年ぶりの日本一に輝いた29日、キャンプ地の沖縄県名護市は歓喜に沸いた。名護市営市場では大型画面が設置され、市民ら約150人が観戦した。

 観戦した市民は序盤から中盤の接戦展開では固唾をのんで見守り、8回にレアード選手の満塁本塁打などで突き放した場面で喜びを爆発させた。試合終了の瞬間には紙吹雪が舞う中で市民らは抱き合い、くす玉を割って「優勝おめでとう」の垂れ幕で日本一を祝った。

 稲嶺進名護市長は「3戦目からの勢いがずっと続いて最後まで諦めないで試合を作り、勝ち抜いてきた」とたたえた。県野球連盟顧問の古波蔵廣さんは「感無量の一言だ」と笑顔を見せ、日本ハムのキャンプ誘致に尽力したことを踏まえ「名護市の活性化の原点だ」と強調した。

 応援をリードした宮城リーミさんは「名護市に勇気と希望と元気を与えてくれるのが日本ハムだ」、宮城さんと一緒に盛り上げた国吉盛純名護署長は「日本ハムありがとう」と喜んだ。

 少年野球に所属している名護市立大北小学校6年の大城藍丸(あいまる)君は「レアードが本塁打を打ってすごいと思った。みんなにおめでとうと言いたい」と語った。