高江にヘリパッド要らない 米在住山城さんと元海兵隊夫が抗議


この記事を書いた人 金城 美智子
世界のウチナーンチュ大会に参加しヘリパッド建設現場周辺を訪れた米国在住の山城良子さん(左)と夫のトーマス・キャンバーリーさん=29日、東村高江のN1地区ゲート前

 【ヘリパッド取材班】世界のウチナーンチュ大会に参加するため米国から沖縄を訪れている夫妻が29日、東村高江を訪ね、米軍北部訓練場のヘリパッド建設に抗議した。

 抗議に参加したのは、カリフォルニア州サンフランシスコ在住で大宜味村謝名城出身の山城良子さん(68)と夫のトーマス・キャンバーリーさん(69)。2人は東村高江のN1地区ゲート前で「たくさんの国の人々がみんな沖縄をサポートしている。思いを共有しながら動きを拡大していきたい」と話した。

 山城さんは1975年、当時海兵隊員だったトーマスさんと結婚し渡米。山に囲まれた故郷が大好きだという山城さんは「自然豊かなやんばるの森にヘリパッドは必要ない」と強調。「どうしてここまで沖縄を差別するのか。いくら声を出しても通じない。政府が振り向いてくれない」と政府の強硬姿勢を批判した。

 トーマスさんは「海外の方が広い土地があるから、そちらに移した方がいいのではないか」と述べ、ヘリパッドの海外移転を提案した。2人は今後も沖縄を何度も訪れ、米国で沖縄の基地負担の現状を伝え続けたいという。(阪口彩子)