家族のルーツ知って ニューカレドニアのレナさん、孫2人ら連れ来沖


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 【豊見城】「5世の孫に自分のルーツが沖縄にあることを知ってほしい」。豊見城市立中央公民館で10月28日に開かれた第6回世界のトミグスクンチュ歓迎会。ニューカレドニアの県系3世レナ・マリー・シェヌさん(67)が夫のクリスティアンさん(66)、娘のタチアナ・ミシェルさん(51)、双子の孫トム・ミシェルさん(16)、ノア・ミシェルさん(16)を連れて参加した。

 レナさんは豊見城市出身の祖父を持つ県系3世で、ニューカレドニアでは長年議員を務めていた。1985年に初来県して以来、沖縄に来たのは今回で4回目。世界のウチナーンチュ大会には2011年の前回に続いて参加した。

 今回、ウチナーンチュ大会に参加するに当たり、沖縄に行ったことがなかったタチアナさんが「沖縄の家族のことを知りたい」として来県を決めたため、孫のトムさん、ノアさんも連れて行くことにした。

 レナさんは「1999年に亡くなった父は、沖縄とのつながりを持ってほしいとの願いを強く持っていた。孫たちは沖縄とのつながりをあまり実感していないが、家族の原点が沖縄にあったことをこの旅で感じてもらえたら」と話した。

 自身のルーツである沖縄を初めて訪れたトムさんとノアさんは「とても美しい島だと思った。人がとても優しく、温かい歓迎を受けた」「家族の歴史についてはとても知りたいと思った。大人になったらまた来たい」とそれぞれ話し、沖縄とのつながりを感じた様子だった。

「オキナワ」のロゴを入れたそろいのTシャツを着て歓迎会に参加した(左から)クリスティアンさん、レナさん、ノアさん、タチアナさん、トムさん=10月28日、豊見城市立中央公民館