「独では理由も通告」 未明離陸に二重基準 米空軍トップ明言


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嘉手納基地での深夜・未明離陸について語るゴールドフィン参謀総長=5日午後1時半、米軍嘉手納基地

 【嘉手納】嘉手納基地を訪れた米空軍制服組トップのデビット・ゴールドフィン参謀総長が5日、記者団の取材に応じ、深夜・未明の外来機離陸について、ドイツで司令官を務めていた際は「地元の自治体に離陸を通告し、なぜ飛ぶのか確実に知らせていた」と語った。ドイツと日本で、地元自治体への通告に関する二重基準が浮き彫りとなった。

 10月にF16戦闘機が2日続けて未明に離陸した際、いずれも米側から通告はなかった。ゴールドフィン氏は「ありとあらゆる手段を検討したが、他に選択肢がなかった。良き隣人であろうと努力している」などと述べた。その上で「未明の静かな時間の離陸は避けるべきだ。地域への影響は理解しており、できるだけないようにするのも使命だ」と話した。

 10月19、20日には米サウスカロライナ州軍所属のF16戦闘機などが航空機騒音規制措置(騒音防止協定)で制限されている午前2時半、同3時半に離陸し、最大100デシベル前後の騒音を記録した。100デシベルは電車通過時のガード下の騒音に相当するとされる。