サッカー明治安田J3第28節のFC琉球は6日、富山県総合運動公園陸上競技場でカターレ富山と戦い、1―1で引き分けた。琉球は12勝7分け9敗、勝ち点43で7位。
琉球は後半11分に先制を許すが、同19分に途中出場のFW才藤龍治がゴールを決め、同点に追い付た。MF富所悠はこの日でJリーグ100試合出場を達成した。
リーグ戦は残り2節。琉球は次節、13日午後3時からガイナーレ鳥取と沖縄市の県総合運動公園陸上競技場でホーム最終戦を行う。
(2)富山(2分け)
富山 12勝9分け7敗(45)
1―1(0―0,1―1)
琉球 12勝7分け9敗(43)
▽得点者【富】三上(6)【琉】才藤(4)
▽観衆 2691人
◆2点狙うも単調に
金鍾成監督(FC琉球)の話 常に2点以上を狙っていかないといけないと伝えているが、この試合はあまりゲームが動かず、1点で勝敗が決まるという感じがあった。しかし失点をしてしまい、いつものように2点目以上を狙いにいくしかない展開となった。攻撃が単調になってしまい、(追加)得点が取れなかった。
◆才藤千金弾 負けなし7に
7位のFC琉球は5位のカターレ富山に先制を許したものの、途中出場のFW才藤龍治が同点ゴールを挙げ、貴重な勝ち点1を死守した。連勝は3で止まったが、「負けない琉球」を7戦連続に伸ばした。
前半は得点ランク首位のMF田中恵太が2本、この日でJリーグ通算100試合出場となったMF富所悠が4本のシュートを放つも、得点には結び付けられなかった。カウンターで好機はつくっていた田中だが「ゴール前のアイデアが足りなかったり、シュートを打ち切れずにカウンターを食らったりすることが多かった」と反省する。
後半11分、相手にドリブルで切り込まれ先制を許した。しかし同19分、DF浦田樹が左サイドから中央に出したパスに才藤が左足で合わせて追い付いた。前節の試合が2カ月ぶりの復帰戦だった才藤の、約4か月ぶりとなる値千金の同点弾だった。
次戦は今季のホーム最終戦。昨季の9位から少しでも順位を上げ、来季以降のJ2昇格へつなげたいところだ。田中は意識の共有不足や判断力不足を課題に挙げる。「『良いサッカーをしている』と言ってもらえてはいるが、上位に食い込めないなら評価に値しないと思う。残り2試合を勝ち、結果を残したい」と意気込んだ。