【ヘリパッド取材班】大阪府警の機動隊員による「土人」発言で、鶴保庸介沖縄担当相が「差別だと断定することはできない」と述べた件で、東村高江で抗議行動する市民からは「許されない発言だ」「県民の気持ちを配慮していない」と怒りの声が上がった。
「土人」発言をした機動隊員の動画を撮影した、作家の目取真俊さんは「表情やしぐさ、言葉遣いなど全て含めて差別的表現だった。『土人』という単語だけを取り上げ論じること自体おかしい」と指摘。「どのような状況だったか、動画を見ればすぐに分かることだ」と当時の状況を振り返った。
大阪府から初めて高江を訪れた女性(37)は「県民の気持ちに配慮した発言ではない。公人が『表現の自由』で片付けてしまうのは許せない」と語る。同じ府民が「土人」と発言したことに「府民全員が、沖縄県民をそう思っているわけではない」と説明した。
県統一連の瀬長和男事務局長は「決して許される発言ではない。沖縄は虐げられてきた歴史がある。沖縄担当相であれば、そういった歴史を学んだ上で発言してほしい」とし「沖縄担当相を務める資格はないと言わざるを得ない」と批判した。