米軍駐留費「現状で十分」  防衛相、トランプ氏発言に否定的


この記事を書いた人 金城 美智子
稲田朋美防衛相

 【東京】稲田朋美防衛相は11日午前の閣議後会見で、米大統領選で当選したトランプ氏が選挙期間中に日本などの同盟国に米軍撤退を示唆し、米軍駐留経費の負担増を求めた発言に関し「現状で十分だと思う」と述べ、日本側の負担を増やすことに否定的な考えを示した。

 トランプ氏が実際に政策として日本に負担増を求めるか不明だとした上で、在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)を定める特別協定の見直しなど、具体的な対応については「予断をもって発言することは控えたい」と明言を避けた。

 トランプ氏の発言が自主防衛の議論を強める契機になるかとの質問については「考える機会であると思う」と述べた。【琉球新報電子版】