来年1月22日の沖縄県宮古島市長選に向け、自民党県連幹部や保守系の宮古島市議、経済関係者らが12日、同市平良のホテル共和で会合を開き、候補者の一本化へ向けた協議開始を確認した。保守陣営から立候補を表明している現職の下地敏彦氏(70)と市議の真栄城徳彦氏(67)の一本化を目指した上で、不調ならば別の候補者の擁立も視野に入れる。
近く市議会の保守系各会派で協議会を開く。協議会には下地氏への支持を巡って意見が異なる「市議会与党市議団」と「新保守クラブ」、日本維新の会所属の「21世紀新風会」の全市議が参加する。公明会派の参加も呼び掛ける。
市長選で保守系候補が分裂状態になっていることを受け、関係者による会合が開かれた。会合後、報道陣の取材に応じた地元選出の座喜味一幸県議は「基本的には地元が意思統一する必要がある。勝つ態勢づくりのため、各会派を網羅した全員協議会で方向性を決定してもらう」と説明した。
自民党県連は5日も座喜味県議、4区支部長の西銘恒三郎衆院議員、副会長の翁長政俊県議らが宮古島入りし、再調整に当たっていた。
保守陣営に相対する「オール沖縄」陣営の候補者選定委員会は、医師の下地晃氏(62)の擁立を決定している。