日本、韓国、中国、台湾、香港、沖縄という東アジアの6地域の出版人が一堂に会して出版文化の課題を議論し、互いの翻訳出版を促進して東アジアに「読書共同体」を復活させようという東アジア出版人会議沖縄会議の公開シンポジウムが14日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター会議棟Bで始まった。
同会議会長の熊沢敏之・前筑摩書房社長の開会宣言に続き、沖縄会議実行委員長の高良倉吉琉球大名誉教授が「歴史から見た琉球・沖縄の出版文化」と出して基調講演した。
高良氏は、程順則の「六諭衍義(りくゆえんぎ)」や琉球人の漢詩集「琉球詩課」が当時中国で印刷出版された史実を挙げ「東アジア出版文化圏という広いステージに琉球もまた参加していた」と述べた。
その後、各地域からの報告、パネル討議などが行われた。
会議は15日まで。10周年記念として沖縄で初の開催。海外からは韓国から17人、中国(大陸)から15人、香港から5人、台湾から6人の計43人が参加し、日本本土から11人が参加している。県内から出版関係者ら23人のほか、20人余りの一般参加があった。
【琉球新報電子版】
英文へ→East Asia Publishers Conference in Okinawa addresses reviving an East Asian reading community