【今帰仁】今帰仁村立天底小学校の3~6学年の児童約120人は15日、村運天の浜でタマンの稚魚3千匹を放流した。波が立っていたものの、児童らは稚魚が入ったバケツを持ちながら、波打ち際に優しく流したり、遠くへ豪快に投げたりして、海の恵みに恩返しした。
今帰仁漁協が同校に呼び掛けて実現したもので、今回が初めて。児童らが毎年実施しているビーチクリーンも併せて行った。
稚魚は体長約10センチで、1~2カ月ほどで約15センチまで成長するという。
岸本海音(みおん)さん(4年)は生きた魚を初めて触り「ぬるぬるしていた」と感想を話し、「ちゃんと大きくなってね」との思いで、両手で優しく放流した。
西平愛姫(あいき)さん(同)は放流した魚が波に戻される様子に「遠くに優しく投げた」と工夫した。
今帰仁漁協の與那嶺好和組合長は「子どもたちにはいい勉強になったと思う」と話した。【琉球新報電子版】