男子ゴルフのカシオ・ワールドオープンは26日、高知県Kochi黒潮CC(7315ヤード、パー72)で第3ラウンドを行い、賞金ランキングトップの池田勇太が7バーディー、2ボギーの67とスコアを伸ばし、通算13アンダーの203で単独首位を守った。正岡竜二(沖縄・西原高校-東北福祉大出)=宜野湾市出身=もこの日67で回り、トップ池田との1打差をキープ。単独2位で最終ラウンドに進んだ。通算9アンダーの3位は高山忠洋。賞金ランキング2位の谷原秀人は66で回り、片岡大育らとともに通算7アンダーの7位。宮里優作は2アンダーで35位、富村真治は1アンダーで43位。(観衆3362人)
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ツアー初優勝を目指す正岡竜二(西原高-東北福祉大出)はこの日も安定していた。ボギーなしの5バーディーで通算12アンダーとスコアを伸ばした。単独2位で迎える最終ラウンド。トップ池田勇太との差はわずか1打差だ。
圧巻だったのが、16番からの上がり3ホールだ。明日を占う上でも大事な場面を、連続3バーディーで締めた。賞金王争いを繰り広げる池田と最終組で回ったこの日を振り返り「(池田に)ついていくのに一生懸命。明日も回ることができてうれしい」と、笑顔ではにかんだ。
約3週間前にひいた風邪は26日も完治していないが、第2ラウンド同様、気負い過ぎないプレーにつながっている。
26日の最終ホール後の会見では池田と席を並べ、「勇太のオーラから『頑張れ』を感じながらやっている」と、後輩である池田の胸を借りているように恐縮した。
明日の優勝争いについて質問されても「(勝ちたい気持ちは)全くないですね」と、無欲さをアピール。池田との最終組は「勉強の意味で回っている」と話した。
隣りで聞く池田から「彼は来年のためにも崩れられない」という激励もあった。初優勝が懸かる大一番での、気負いのないプレーが期待される。