沖縄水産高校時代から全国で知られ、プロ野球でも活躍していた新垣渚投手(36)=九州共立大出=が現役引退を決めたことが29日、分かった。ヤクルトから戦力外通告を受けていた。今月末まで他球団からのオファーを待つ方針だったが、28日夜に家族と相談し「もう決めないといけないかなと思った」と決断したことを明かした。
新垣は高校3年の春夏に連続で甲子園に出場。当時横浜高校の松坂大輔と双璧する右腕として全国に広く知られた。九州共立大を経て2003年に自由獲得枠でダイエー(現ソフトバンク)に入団した。
1年目から先発ローテーション入りし8勝を挙げると、翌04年は奪三振王を獲得した。150キロを超える速球のほか、切れ味鋭いスライダーを武器に「松坂世代」の一人として活躍。04年からは3年連続で2桁勝利をマークした。
しかしその後は故障にも苦しみ、14年途中にトレードでヤクルトに移籍した。
14年間で通算172試合に登板して64勝64敗、防御率3・99。101暴投は歴代3位だった。
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