在沖米軍基地のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)は沖縄本島に89カ所あり、うちオスプレイ対応型は、宜野座村城原区周辺の「ファルコン」を含め69カ所ある。それらは米軍北部訓練場とキャンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセンの中部訓練場、伊江島補助飛行場に分散している。
米軍が2012年に公表したMV22オスプレイの運用に関する環境レビュー(審査書)で示された。
ヘリパッドの分類表によると「ファルコン」は、公道からの距離が約227メートル。「多様な航空機の着陸を支援可能」だとし、製造元のボーイング社が「適切」と分類している。
機能別で見ると、さまざまな地形や条件下でも着陸しなければならない「制限地着陸任務」の訓練には、伊江島、北部訓練場、中部訓練場にある50の「戦術着陸帯」を使用する。それ以外の19のヘリパッドは「管理着陸帯」で、給油や人員輸送、要人移動などで不定期に使われる。
ボーイング社は89ヘリパッドのうち77がオスプレイに適切と分類。9ヘリパッドは海兵隊が運用、障害物の問題から不適切として除外した。キャンプ・フォスター内の一つはレビュー時点で建設中で未評価だった。68ある「適切」な着陸帯のうち、オスプレイの統一施設基準や訓練所要を満たす「適」が39で、それ以外は全ての所要は満たさないが受け入れ可能な「標準以下」と区分けしている。