日本が圧勝、決勝へ 野球U-12アジア選手権 沖縄4選手も躍動


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 野球の第9回BFA・U-12(12歳以下)アジア選手権は12日、中国広東省の熊猫少年野球場で準決勝を行い、日本は9-0で中国に六回コールド勝ちした。沖縄県勢の宇地原丈智(世名城ジャイアンツ)は先発し好投。被安打2、3奪三振と中国打線を零封した。日本は13日、韓国と決勝で対戦する。そのほか、メンバー入りしている県勢の3選手は全員が先発出場した。福原聖矢(世名城ジャイアンツ)は3番・捕手、内間究(真喜良サンウェーブ野球部)は6番・三塁、金澤海斗(泊ファイトクラブ)は7番・左翼を務め、チームの勝利に貢献した。宇地原は8番だった。福原と内間、宇地原はそれぞれ打点1をマーク。金澤は守備で好プレーを見せた。

 侍ジャパンU-12に選ばれた県勢4人が、この日も世界舞台で躍動した。開催国の中国との準決勝、4人全員が先発出場し、攻守で力を発揮。特に、予選リーグ初戦のフィリピン戦以来のマウンドとなった宇地原丈智(世名城ジャイアンツ)は、捕手の福原聖矢(同)の好リードにも支えられ、被安打2、無失点と相手を完全に抑え込んだ。二回以降は二塁も踏ませなかった。

 チームは打線も活発だった。11安打で9点、宇地原を後押しする形で、得点を重ねた。

 日本は一回表、中国に、2死二塁とされたが、けん制で走者を刺してピンチを切り抜けた。その裏2点を先制した後の三回には、無死三塁で3番・福原が中前打で1点を追加。さらに2点が加わった後の無死三塁の場面では、6番・内間究(真喜良サンウェーブ野球部)が1打点となる内野ゴロを放った。

 五回は、宇地原が左中間二塁打でダメ押しの1点を加えた。

 金澤海斗(泊ファイトクラブ)は左翼を守り、好捕でもり立てた。

 決勝で対戦する韓国には予選リーグで11-1と五回コールド勝ちしており、県勢を含めた日本代表の戦いぶりに期待が集まる。