「第九」18日本番へ熱気 230人、仕上がり上々 糸満市合唱団


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 【糸満】糸満市市制施行45周年記念市民合唱「第九」の18日の本番に向け、市民らが練習に励んでいる。6日夜には市農村環境改善センターで通し稽古が行われ、約150人が参加。参加者一人一人の声が一つになって重厚なハーモニーを奏で、素晴らしい仕上がりになっている。本番には約230人が参加する予定だ。

18日の本番に向け練習に熱が入る糸満市「第九合唱団」のメンバーら=6日、糸満市照屋の市農村環境改善センター

 「第九」の練習は9月末から行ってきた。アルトのパート指導をしている森の音楽館の喜納留美子さんは「初めて歌う人が多いが、みんなよく練習している。顔も知らない人が一緒に練習することで、横のつながりができるとてもいい取り組みだ」と話した。

 渡口真弓さん(48)=八重瀬町=は娘の絹子さん(8)と一緒に参加。「もともと音楽が好き。一生に一度は第九を歌ってみたかった」と初挑戦している。お母さんより先にドイツ語を覚えた絹子さんは「聞いている人がいい気持ちになるように、心を込めて歌いたい」と抱負を語った。

 市民合唱「第九」は、18日に糸満市西崎総合体育館で開かれる。指揮は大友直人さん、管弦楽は琉球交響楽団。第九のソリストは糸満出身の宮平真希子さん(ドイツ在住、ソプラノ)、喜納響さん(テノール)らが務める。ベートーベン作曲の「交響曲第九番第四楽章」のほか「芭蕉布」「糸満市民の歌」などを披露する。

 午後5時開場、同6時開演。入場無料だが、整理券を市秘書広報課と森の音楽館で配布している。問い合わせは森の音楽館(電話)098(994)3969。