竹細工の里にイルミネーション、10年目の点灯 沖縄・南城市佐敷


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点灯10周年を迎えたイルミネーション=4日、南城市佐敷字小谷

 【南城】竹細工の山里として知られ森林に囲まれた南城市佐敷字小谷区(知念松夫区長)にイルミネーションが4日ともされた。辺りを色鮮やかに照らし、区民をはじめ道行く人たちを別世界へ誘っている。

 同区では年末から年始にかけて集落内を明るく照らし、楽しい雰囲気で過ごしてもらおうと、10年前からイルミネーションを点灯している。

 今年は10年の節目に当たり、南城市の「上がり太陽(ていーだ)プラン」の支援を得て、集落中腹の美ら石坂途中右側広場にステージを設け、古謝景春市長、潮平隆市商工会長、市議員らが参加して「10周年記念式典」を開催した。

点灯式のステージで歌や踊りを披露する出演者

 ステージでは区内で民謡研究所を開いている宇良吉子舞踊研究所と知念光栄民謡研究所グループによる歌と踊り、ロックコンサートが披露され観客を魅了した。

 集落西側にあるタカンリ(高台)には、大きなクリスマスツリーに明かりがともされ、若者たちが馬天港をバックに広がる夜景を楽しんだ。

 タカンリへ登る暗い坂道の両側に太いマータク竹で作った竹筒が設置され、豆電球をともして道案内する工夫がなされた。「明るくて歩きやすく、さすが竹どころの良さを生かした竹筒灯籠だ」と、訪問者に喜ばれている。(知花幸栄通信員)