南風原花織を国伝統工芸に 県内15品目目 来月指定へ


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経済産業大臣指定の伝統的工芸品への指定が内定した南風原花織

 【南風原】南風原町の伝統工芸「南風原花織」が、来年1月にも経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されることが22日までに分かった。経済産業省の産業構造審議会伝統的工芸品指定小委員会(内田篤吾委員長)が21日、指定要件を満たしているとして指定品目に加えることを了承した。今後、上部組織の製造産業分科会での議決を経て大臣に答申され、正式決定に合わせて官報で告示される。

 県内からの指定は15品目目で、2012年の「知花花織」以来4年ぶり。南風原花織は明治時代から伝わるとされ、名前の通り花のように美しく立体感のある図柄が特徴。現在は町喜屋武、本部、照屋の3地域で生産されている。

 伝統的工芸品の指定に向けて6年前から作業を進めてきた南風原町の琉球絣事業協同組合の野原八重子理事長は「100年の歴史をかけて培った南風原花織の重みを感じつつ、さらにいい商品を作っていきたい」と喜びを語った。