警官に挑戦状 本部署、八重岳少年クラブ腕試し


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
八重岳少年剣道クラブの本部署への挑戦状

 【本部】いつも剣道を頑張ってきました。ぜひ、僕たちの挑戦を受けてください―。本部警察署八重岳少年剣道クラブの子どもたちが、本部署に「挑戦状」を突き付けた。昨年12月15日、同署武道場で試合が行われ、子どもたちが現役警察官に勝利した。日ごろから稽古を積む子どもたちと、本部署員らで結成したチームが団体戦で対戦した。警察官は面1本、小手4本まで打てる特別ルール。試合結果は、子どもたちが2―0で勝利した。

 キャプテンの大城健嗣君(11)=上本部小5年=は「かなわないかもしれないと思っていたけど、倒すぞっていう気持ちでやった。緊張してたけど、1本小手を取れた。大人に勝って自慢できる」と笑顔を見せた。

 同署警務課の稲田宏之係長(42)は「毎日頑張っている姿勢から意気込みが感じられた。完敗だった」と語った。

 八重岳少年剣道クラブは町内の小学1年から中学3年までの11人が週2回、本部署と本部中学校で稽古に励んでいる。本部署の大城剛署長は「子どもたちが大人と戦って自分の力を試す場になり、大変いい試合をしていた。署で武道をすることで、地域の子どもたちが武道を中心に自分の将来を見据えてくれたらうれしい」と話した。

本部署八重岳少年剣道クラブの子どもたちと本部署員ら=12月15日、本部署武道場