15日の海洋博公園全国トリムマラソン大会で全身の筋肉が萎縮する病気のため人工呼吸器を付けている湯地駿羽(ゆじはやと)君(11)=那覇市立高良小5年=と、駿羽君の友人でマイコプラズマ脳症のため人工呼吸器を付けている元花恋(もとかれん)さん(12)=島尻特別支援学校6年=が、それぞれの両親と共に車いすで3・5キロコースを楽しんだ。
花恋さんは病気を発症する前の1歳のころ、父・旨成さん(42)と母・久美子さん(39)と3人で同大会に出場した。しかし病気になってからは「本人が出られるイベントはなかなかなかった」(久美子さん)。一昨年と昨年、宜野湾車いすマラソンに挑戦し自信を付け、今回思い出のトリムマラソンの出場を決めた。旨成さんは「まさか(海洋博公園を)家族3人で再び走れるとは思わなかった。楽しかった」とうれしそうに語った。
花恋さん家族に誘われ出場を決めた駿羽君は、マラソン初挑戦。駿羽君の母・三代子さん(42)は「家族で走るのも初めて。年明けからとてもいい経験で、1年の先々が楽しみになってきた」と充実した表情で話した。父・啓幸(ひろゆき)さん(44)が「いろんな経験ができてうれしい」と話すと、駿羽君も満面の笑みで応えた。