車いすテニスの日本代表チームが4月3~7日、沖縄県豊見城市に整備中の「豊崎海浜公園庭球場」で合宿する。20日、同テニスコートを視察した日本車いすテニス協会の橘信宏副会長らが明らかにした。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた強化合宿などで使用する可能性についても「候補の1位か2位になる素晴らしいコートだ」と述べた。
施設の供用開始は4月から。市によると、同公園のテニスコートは全豪オープンの会場と同仕様の「プレクシクッション」という樹脂系の素材を使ったハードコートで、九州では豊崎のみ。全国でも数少ない施設となっている。市は日本代表クラスの合宿で活用してもらうことを視野に入れ、特別なコートを整備した。
施設にはテニスコート2面と壁打ち練習コート2面、車いす対応のトイレやシャワーを備えた管理棟があり、全体がバリアフリー構造となっている。ナイターでも利用できるようLEDの照明を整備している。
車いすテニス協会の関係者らは午前中にコートを視察し、午後は市役所に宜保晴毅市長を訪ね、5月にイタリアで開催される国際大会に向けた合宿で同施設を利用することを報告した。
橘副会長は「コートの外側の幅が広く、車いすでもプレーしやすい環境だと感じた。付帯施設含めて全国探してもほかにない、悪いところがないコートだ」と絶賛した。宜保市長は「早速合宿で利用していただけると聞き、うれしく思う。豊見城で練習した選手の皆さんが国際大会でメダルを獲得することを期待したい」と話した。