2月1日から始まるプロ野球沖縄キャンプを前に、中日ドラゴンズは26日、一足早く春季キャンプ地となる北谷町に到着した。町は同日、同球団の佐々木崇夫社長や県出身の又吉克樹投手ら選手約40人を町役場で出迎える歓迎式を開き、今季の活躍を期待した。選手らは27日から自主トレを始め、2月1日から本格的な練習を行う。
歓迎式で野国昌春町長は「球場や周囲の環境も手入れし、十分練習できる環境を整えた。温暖の地で鍛え、秋には素晴らしい結果がでることを期待したい」と述べ、選手らを激励した。
昨季のドラゴンズはセ・リーグ最下位に終わったため、チームは「原点回帰」をスローガンに掲げ、巻き返しを図る。
北谷町の美ら浜大使から花束を受け取った大野雄大選手会長は「素晴らしい環境を用意していただいた。秋にいい報告ができるよう頑張ります」と、チームの飛躍を誓った。
町はドラゴンズの活躍を願い、今年11月に北谷公園野球場サブグラウンド横に投球練習場を新設するという。
これまで、キャンプのたびに球団側が仮設していたが、球団をはじめ高校や大学チームも集中して練習できるように整備するという。
◆又吉「しっかり鍛える」
入団4年目を迎える県出身の投手、又吉克樹(西原高―環太平洋大出)も他の選手同様に紺色のスーツに身を包んで北谷町の歓迎式に参加した。
昨季のチームはセ・リーグ6位と低迷しただけに「チームの優勝が一番だが、自分としても一番いいシーズンにしたい。それができればチームに貢献できると思う」と、力強く語った。
先発か中継ぎか決まれば「それに伴った練習をしたい」と、意欲を見せる。27日からの自主トレ、2月1日のキャンプでは「体力も技術もまだまだ足りない。しっかり鍛えながら、この一カ月を過ごしたいと思う」と、真剣な表情で語った。