球春到来 飛躍誓う セ・パ各球団沖縄入り


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 2月1日から始動するプロ野球の春季キャンプを前に30日、ヤクルトスワローズと楽天ゴールデンイーグルス、千葉ロッテマリーンズが沖縄入りした。それぞれのキャンプ地の自治体関係者から歓迎を受けた選手や監督らは、今季の活躍を誓った。31日には、阪神タイガースや横浜ベイスターズが相次いで現地入りする。26日に北谷町で自主練を開始した中日ドラゴンズを含め6球団が1日に本格的に練習を開始する。2月12日には北海道日本ハムファイターズ(名護市)、同14日は読売ジャイアンツ(那覇市)、22日には広島東洋カープ(沖縄市)がキャンプインする。

[ヤクルト]

キャンプ地の浦添市関係者から歓迎の花束を受け取る東京ヤクルトスワローズの真中満監督(中央)と選手ら=30日、那覇空港

 シーズン開始に備え、浦添市で春季キャンプを行うプロ野球のヤクルトスワローズの選手や監督が30日、那覇空港に到着した。東京ヤクルトスワローズ浦添協力会(西村聰会長)らが空港で歓迎式を行い、選手らの活躍を期待した。
 ヤクルトの浦添キャンプは今年で18回目。2015年シーズンは14年ぶりにセ・リーグを制したものの、昨季は5位だった。

 選手らを出迎えた西村会長は「今シーズンフル出場で活躍できるよう練習してほしい。真中満監督を先頭に、リーグ制覇や日本一の栄冠に輝くことを期待する」とあいさつし、激励した。

 式後、報道陣から意気込みを聞かれた真中監督は「2月のキャンプは調整と言うよりは、鍛錬という意味で個々のレベルアップを考えて取り組んでいきたい」と気合十分の表情で応えた。監督として「新しい戦力も入ってきたので、見極めつつ、オープン戦やシーズンに向けて調整していく」と語った。

[ロッテ]

地元の少年野球チームの子どもたちから歓迎の花束贈呈を受け、日本一を誓う山室晋也球団社長=30日、石垣空港

 【石垣】今季、石垣島春季キャンプ10年の節目を迎えたプロ野球の千葉ロッテマリーンズ。1、2軍の選手とスタッフ陣約120人が30日、キャンプ地に到着し、日本一を期待する市民やファンの歓迎を受けた。

 地元・石垣市出身の大嶺祐太、翔太の兄弟に加え、宮古島市出身の伊志嶺翔大が今季も1軍スタートで、レギュラー定着を目指す。今年も「アジアゲートウェイ交流戦」と題し2月11、12の両日、台湾のプロ野球ラミゴモンキーズと試合する。地元選手の出場、活躍が期待されている。

 石垣空港で開かれた歓迎セレモニーでは山室晋也球団社長や伊東勤監督、大嶺兄弟ら5人に地元の少年野球チームの子どもたちが花束を贈呈した。

 山室社長は「とり年のシーズンに日本一になったことがある。今年もとり年。チャンスはある」と述べ、キャンプでチーム強化を図り、2010年以来の日本一を誓った。
 漢那政弘副市長は「ぜひ日本一になって感動的なパレードを実現してほしい」と激励した。

[楽天]

楽天ゴールデンイーグルスが春季キャンプのため久米島入り。梨田昌孝監督(左から2人目)らに歓迎の花束が贈られた=30日、久米島空港

 【久米島】今年で13回目の久米島春季キャンプを迎えるプロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの選手やスタッフら126人が30日午後、仙台空港からJTAチャーター便で久米島入りした。空港到着ロビーでは大田治雄町長や同球団協力会が横断幕で出迎え、歓迎した。

 大田町長は「久米島と仙台では温度差があるが、体調管理を万全にして、2月1日からのキャンプを頑張ってほしい」とあいさつ。梨田昌孝監督は「短い間だが、久米島でしっかりと体を鍛えて開幕を迎えたい」と話した。

 1軍は2月12日まで久米島野球場(同町鳥島)で、2軍は仲里野球場(同町謝名堂)で2月20日までのスケジュールで春季キャンプを行う。
(盛長容子通信員)