【名護】県内のプロ野球キャンプの先駆けとして日本ハムファイターズが使用してきた築30年余の名護市営球場が老朽化に伴う新球場建設のため、今月下旬まで行われる同球団の春季キャンプ後に取り壊される。春季キャンプの原点となった現球場の最後の姿を見送ろうと、25日には日本ハムファイターズ名護協力会などが実行委員となる「ありがとう!名護市営球場セレモニー」が行われる。さらに3月4日~同12日は無料開放イベント「さよなら!名護球場」が行われる。稲嶺進名護市長が9日、定例記者会見で発表し幅広い参加を呼び掛けた。
稲嶺市長は「多くの皆さんに親しまれた球場が新しく生まれ変わる前に、ありがとうの思いを込める。グラウンドの使用料、ナイターの使用料を無料にして使ってもらう」と語った。
今月25日はオープン戦終了後(午後4時半前後の見通し)に入場無料のセレモニーを開き、日本ハムの選手も参加する中でサインボール贈呈や市長、学童野球の代表らのあいさつなどが行われる。
日本ハムファイターズ名護協力会事務局の具志堅功さんは「(市営球場は)沖縄キャンプの聖地のような所。新球場ができてファイターズがさらに強くなるよう協力できればと思う」と語った。
市は3月から現球場の解体工事に入る。2019年12月末までには新球場を完成させ、20年2月の春季キャンプから日本ハムが使う計画だ。
無料開放の予約方法などの問い合わせは市都市計画課(電話)0980(53)1212。