【フランス】「オリガミ」に高評価 ミヤギパッケージ、パリ展示会出品


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インテリアオブジェの「オリガミ・サムライ」が好評を博した(右から)ミヤギパッケージの森武司企画プロデューサー、崎原光明企画デザイナー、営業担当の西里完さん=1月、パリ市

 パリの1月は世界のトレンドを模索する時期だ。1月中旬から下旬にかけてさまざまな展示会のシーズンが催され、世界中からバイヤーが集う。その中でも1月20~23日に開催されたヨーロッパ最大級の家具、雑貨、インテリア見本市であるメゾンエオブジェは、高品質の商品が集まることで有名な展示会だ。厳しい審査の中、自社製品のインテリアオブジェ「オリガミ・サムライ」(ORIGAMI SAMURAI)の展示にこぎ着けた株式会社ミヤギパッケージ(豊見城市、宮城通治社長)が高い評価を受けた。

 ミヤギパッケージは60年以上にわたって沖縄の包装、梱包資材を手掛けてきた。「オリガミ・サムライ」は紙でできた鎧(よろい)で、誰でも組み立てられるように工夫されているが、完成体は簡単に組み立てられるとは思えないほど美しい形になっている。

 メゾンエオブジェには世界中から集まった2千社以上が出展し、しのぎを削る展示会だ。初めての出展で強力なバイヤーに目をかけてもらうのは至難の業とされるが、オリガミ・サムライのブースにはパリの大手百貨店や、有名美術館のミュージアムショップのバイヤーらから積極的な引き合いがあった。

 オリガミ・サムライの展示を企画したプロデューサーの森武司さんは「モノだけではなく、一つの世界観を売るPRの仕方とブランド戦略がまずは成功したと思う」と大きな手応えを感じた様子だった。「成約にたどり着くにはまだまだいろいろなことを考えなければならないが、この商品がパリの第一線の百貨店で取り扱ってもらえるよう、また新たな戦略を考えていきたい」と語った。(大城洋子通信員)