第86期新報女性サロン(琉球新報社主催)の第2回講座が15日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれた。「わたしが見つけた すてき、ひとめぐり」をテーマに講演した女優の羽田美智子さん(48)は、自身と沖縄の「不思議なご縁」をユーモアたっぷりのエピソードと共に紹介した。「自然や文化、人、沖縄の全てに魅了された」と述べ、来場者に「当たり前過ぎて普段はなかなか気付けない沖縄の素晴らしさを、ぜひ、再認識してほしい」と訴えた。
羽田さんは28年の芸能生活も含め、人生のさまざまな局面で沖縄と深いつながりがあったと振り返った。短大時代に初めて飛行機に乗って訪れた旅先や、恩納村でダイビングショップを営む夫との出会いなどに触れ「沖縄には言葉では言い表せない、人と人とをたぐり寄せる神秘の力が宿っている。ご縁に感謝したい」と語った。
講演の最後に羽田さんが女優業を続けてこられた秘訣(ひけつ)として「明確な目標を設定することと、信念を貫くこと」と語り、今後の人生については「『やらなきゃいけないこと』ではなく『やりたいこと』を大切にしたい」と述べた。会場には共感の拍手が鳴り響いた。