結核患者や身体障がい者、高齢者などの福祉事業の発展に貢献し、戦後沖縄の福祉の先駆者として知られる沖縄コロニー名誉理事長の山城永盛(やましろ・えいせい)さんが19日午前5時ごろ、那覇市安謝2の25の30の自宅で死去した。89歳。
大宜味村大兼久出身。告別式は21日正午から午後0時45分、那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣で。喪主は妻春枝(はるえ)さん。
山城さんは26歳のころに結核を患い、闘病生活中に福祉へ貢献することを決意。戦後の県内において先駆的な活動を始めた。
1956年、結核撲滅や衛生教育の啓蒙(けいもう)、回復者の支援のため沖縄療友会を創設した。94年に沖縄コロニーへと名称を変更した後も、活躍が顕著な障がい者を表彰する「沖縄コロニー大賞」を創設するなど精力的に活動した。
2003年に瑞宝双光章を受章。05年に琉球新報賞を受賞した。