沖縄県民のため闘志の人 山城永盛氏死去 関係者惜しむ


社会
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 社会福祉法人「沖縄コロニー」の前身で結核撲滅などに取り組んだ「沖縄療友会」を創設するなど、県内の社会福祉分野で幅広く活躍した山城永盛さん(89)の死去に、関係者から追悼の声があふれた。

 「県民のため尽力した素晴らしい人だった」。突然の訃報に驚きを隠せなかったという県立看護大名誉教授の仲里幸子さん(82)は、山城さんの功績について振り返りつつ、近く面会する予定がかなわなかったことを残念がった。

 県社会福祉協議会理事や事務局長を務めるなど、山城さんと共に社会福祉分野で活動した親川富蔵さん(91)は出身が同じ大宜味村で、よく酒も酌み交わした。「本人も結核を患い、悩みや苦しみを嫌というほど知って療友会をつくった。そんな彼の闘志が人々を引き付けた」と述懐し「今は安らかに眠ってほしい」と静かに語った。