二十日正月、獅子厄払い 宮古島比嘉区


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新しく買ったトラクターに乗って厄払いをする獅子舞=16日、宮古島市城辺比嘉

 【宮古島】旧歴1月20日に当たる16日、宮古島市城辺の比嘉集落で伝統行事「旧二十日正月(パツカショウガツ)祭」が催された。比嘉地域総合施設に住民らが集い、登場した獅子舞が建物を周回した。その後、施設前の広場で獅子舞を囲んでクイチャーが披露された。その上でトラックに乗せられた獅子が集落を一周した。新築や改築、農機具を新たに買った家に赴き、舞を披露し、安全祈願と厄払いをした。

 昨年12月にトラクターを買った農業の砂川潮夫(あさお)さん(60)は「厄払いをしてもらって良かった。豊作と無事故の年になればいい」と笑顔で話した。
 旧二十日正月は明治時代に字有地の山林をめぐる士族と平民の長い訴訟が1912年に和解したことを記念し、翌13年旧暦1月20日から始まったと言い伝えられている。