校歌探訪 那覇市立銘苅小学校


この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学

 1953年の米軍接収から34年を経て87年に全面返還された那覇市銘苅。あれから30年―。雑草が生い茂っていた平野には、道ができ、家が建ち、街になり、地域の人が待ち望んだ銘苅小学校ができた。歴史ある「銘苅」の名が掲げられた学校の校歌には、住民の地元や子どもたちへの愛情が詰まっている。
 同校は2005年に開校した。校歌は学校設立準備会の公募で決まった。作曲は当時琉球大学の学生だった石嶺幸代さん。作詞は、当時のPTAで、今も学校評議員として銘苅小を支える長堂和男さん(50)だ。音楽の経験もなく、初の作詞だった長堂さんだが「返還されて地域の学校ができる。そのことがとにかくみんなうれしかった。なんでもやろうと挑戦した」と振り返る。