翁長知事、出直し選言及 新基地是非、争点に 県議会一般質問


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 沖縄県議会2月定例会は27日、一般質問が始まった。翁長雄志知事は辺野古新基地建設問題への対応として、任期途中で辞任して再度知事選に出馬する「出直し選挙」に触れた質問に対し「政治的に何かやらなきゃいかんとは心に期している」と述べた。来年12月までの任期満了を待たずに新基地建設の是非を争点とした知事選で民意を問う可能性に言及した格好だ。花城大輔氏(沖縄・自民)への答弁。

 花城氏は、辺野古新基地建設に対する民意を問う県民投票に関連し「県民投票が有意義との話があるが、それなら出直し選挙ではないか」と述べ、その上で「一日も早く政治的に解決することを求めたい」と知事に迫った。

 2020年度に完成予定の大型MICE施設の整備費用などについて、翁長知事は「3月の早い時期に鶴保庸介沖縄相に直接会って、国の支援を要請したい」と一括交付金の活用を求める考えを示した。

 県職員の組合費の給与天引き明細書で、県と協定を結ぶ県職員労働組合(県職労)ではなく、未協定の県関係職員連合労働組合(県職連合)が明記されていることについて、金城武総務部長は「県職労の天引きが正しいと思うので、訂正し見直していきたい」と述べた。いずれも座波一氏(沖縄・自民)への答弁。

 安慶田光男前副知事が県国際交流・人材育成財団の理事長のあっせんに関わったかどうかの質問に、金城総務部長は、慣例で教育長経験者が理事長になっているとした上で「財団の理事会で財団の規約にのっとって手続きしていると考えている。先方から教育長経験者をお願いもしている」と説明した。島袋大氏(沖縄・自民)への答弁。