【伊江】伊江村で初めての社会人野球チーム受け入れとなる日立製作所野球部(和久井勇人監督)の春季キャンプが2月20日から27日まで行われた。投手陣を中心に22人が訪れ、村青少年旅行村に整備された特設ブルペンで投げ込みや多目的屋内運動場で守備練習などを行った。
日立製作所野球部は創部100周年の歴史を誇り、昨年7月の第87回都市対抗野球で準優勝に輝いた。地域との交流を図ろうと21日には、伊江、西小で活動する少年野球チームと伊江中の野球部員ら約70人が参加して少年野球教室が開かれた。
投手と野手に分かれ、キャッチボールを中心にボールの握り方や投球フォーム、バッティングを指導した。投手同士のキャッチボールを見た児童らは「とても球が速い。しっかり相手の胸元に投げている」と驚いた様子。中学生の投手にはマンツーマンで指導に当たり、生徒たちは真剣な表情でアドバイスを受けていた。
投手と捕手を務める伊江UMAC主将の大城桃さん(伊江小5年)は「前に押し出すように投げることを教わった。学んだことを練習や大会で生かしたい」と笑顔で話した。
同部の宮田丈治コーチは「村での受け入れが初めてで不安もあったが、行政などの協力で屋内運動場の使用やブルペンも整備していただき、感謝でいっぱい。短い期間だが、優勝を目指して良いスタートを切りたい」と語った。
同村は村外入客者の増加を図る目的でスポーツコンベンション施設の整備を推進し、屋内運動場に併設する野球場が2年後に完成する予定。同部は野球場の完成後も継続してキャンプを行う予定だ。(金城幸人通信員)