福島のヒマワリで迷路 平和祈念公園でオープン


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福島で育ったヒマワリの種から咲いたヒマワリの迷路を楽しむ園児ら=10日午前、糸満市摩文仁の平和祈念公園子ども広場駐車場北側

 【糸満】ヒマワリの絆ありがとう―。東日本大震災が発生した11日を前に県平和祈念財団は10日、福島県内で育ったヒマワリの種で植えたヒマワリ畑の迷路を同公園内にオープンした。糸満市内外の21保育園の園児ら約600人が参加し、東日本大震災と沖縄戦で亡くなった人へ黙とうをささげた後、自分の背より大きなヒマワリの迷路を元気にまわった。迷路は5月5日ごろまで楽しめる。

 ヒマワリ畑の迷路は今回で3回目。県内在住福島県出身者の「福島・沖縄絆プロジェクト」から、福島県のヒマワリの種を譲り受けている。昨年12月、糸満市内外の園児らが約700平方メートルの畑に約7千本の種を植えた。同財団では、東日本大震災が発生した3月11日に間に合うように育ててきた。

 オープニングセレモニーで県平和祈念財団の新垣雄久会長は「被災地との絆を太くし、復興を支援するため、福島から譲り受けたヒマワリの種を植えた。東北の人達との絆を深めていこう」とあいさつした。

 福島・沖縄絆プロジェクトの鈴木伸章副理事長は「平和祈念公園には全国の慰霊碑があります。戦争で亡くなった人たちが寂しくないように福島から持って来たヒマワリで癒やしてあげたい」と話した。

 園児らは「家族、友達、みんな仲良し。元気いっぱいワクワク、ドキドキ、ヒマワリの迷路で遊びます」とあいさつし、全員でテープカットして迷路を楽しんだ。

 ヒマワリの迷路は午前8時30分から午後5時3分まで。入場無料。【琉球新報電子版】