校歌探訪 うるま市立南原小学校


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 うるま市立南原小学校は、2016年に創立周年を迎えた。終戦直後の1945年、地域の大人たちが子どもたちの将来を案じ、手仕事で「南風原初等学校」を造り、スタートした。開校当初は、津堅島から疎開してきた子どもたちも、同校に通ったという。46年、沖縄民政府から正式に認可が下り「南原初等学校」として設立した。地域の人々に支えられてできた同校は、70年たった今も地域と共に歩んでいる。
 勝連城跡の麓に位置し、創立当初は辺り一面に原野が広がっていた。校歌の1番は「勝連城の丘ちかく」と、そんな当時の風景を思い起こさせる歌詞が記されている。2番では「前に明ける中城湾」と記述がある。同校の前田能成校長は「終戦直後、周りは畑ばかりで、中城湾がすぐ先に見えたと聞いている」と豊かな自然に囲まれていたことがうかがえる。