地下水から有害物質 沖縄市池原 カドミウムなど基準超


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 沖縄市池原の最終処分場の周辺地下水から環境基準値を超えるカドミウムやベンゼン、水銀などが検出された。県が昨年11月に実施した水質調査で判明した。対象10地点のうち3地点で新たに環境基準値を上回る有害物質が検出された。10日の県議会土木環境委員会(新垣清涼委員長)で、松田了環境整備課長が明らかにした。仲村未央氏(社民・社大・結)への答弁。

 県は汚染源が処分場である可能性を示唆したものの、「現時点では一概に水質悪化が進んでいるとは断言できない」として、今後の対応については専門家の意見を踏まえて検討する意向を示した。

 環境基準値を超えるカドミウムなどが検出されたのは倉敷環境の処分場周辺。2012年に周辺地下水から高濃度のヒ素が検出されたことを受け、県は14年以降、年に2度水質調査を実施している。

 昨年11月29日の測定結果について松田課長は、基準値超過が確認されたのはカドミウム3地点、ヒ素5地点、水銀4地点、ホウ素8地点、フッ素2地点、ベンゼン1地点だったと説明。15日に開かれる県、沖縄市、事業者、地元自治会による協議会で、数値の詳細や今後の対策などについて情報共有する。