教員採用試験の口利き疑惑について、前教育長の諸見里明氏に事実ではない証言をされ名誉が傷つけられたとして、前副知事の安慶田光男氏が諸見里氏に損害賠償500万円の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日午後、那覇地裁(森鍵一裁判長)で開かれた。諸見里氏側は訴えを棄却するよう求めた。
弁論には安慶田氏と諸見里氏も出廷したが、法廷内での発言はなかった。
弁論後、安慶田氏は「これまでの主張を堂々と主張していきたい」と述べた。諸見里氏は「正々堂々真実を述べていきたい」と話した。
次回からは当分の間、非公開の弁論準備手続きで審理が進む。
名誉毀損(きそん)罪に該当するとして安慶田氏が諸見里氏を刑事告訴した件については、那覇地検が捜査を進めており、結論は出ていない。【琉球新報電子版】