南城市長「謝る必要ない」 FBに事実異なる投稿


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 【南城】古謝景春南城市長が名護市辺野古への新基地建設に対する抗議活動に関し、自身のフェイスブック(FB)に事実とは異なる投稿をしていた件で、古謝市長は16日、市議会一般質問で「市公式ではなく、私個人のフェイスブックの投稿だ。謝る必要はない」と述べた。仲間光枝市議への答弁。

 古謝市長は2月14日、自身のフェイスブックに「友人の海保職員OB」に聞いたとして「中城海保職員の若い隊員が2人自殺した」「シェア(共有)しましょう」などと投稿した。

 抗議活動をする市民の影響で、警備に当たる海保職員があたかも精神的に追い詰められ自殺したかのような印象を与える書き込みだった。

 古謝市長は市議会で「(友人に)『自殺ですか』と聞いたら否定しなかった。決してうそをついたわけではない」と説明。仲間市議や松田兼弘市議は「市長の立場として思慮に欠け、あまりにも軽率な投稿だ」と追及した。

 ネットメディアに詳しいジャーナリストの津田大介さんは「公職の人が誰もが見られる公開設定でシェアを促す投稿をしたことは街頭でスピーカーを使って演説するようなもの」と指摘。「相手を特定してデマを拡散するのは法の範囲で抗議を行う市民に対する名誉毀損(きそん)になりかねない。発言の責任が問われるのは当然だ」と語った。