沖縄書店大賞決まる 郷土書部門は「沖縄を変えた男」


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「第3回沖縄書店大賞」に選ばれた西野亮広さん(左)と、松永多佳倫さん=21日、那覇市ぶんかテンブス館

 県内の書店員が「今、いちばん読んで欲しい本!」を投票で選出する「第3回沖縄書店大賞」(同実行委員会主催)が21日発表された。郷土書部門は松永多佳倫(たかりん)さんの「沖縄を変えた男」、絵本部門はお笑い芸人西野亮広さんの「えんとつ町のプペル」、小説部門は村田沙耶香さんの「コンビニ人間」が選ばれた。県内19書店、88人の書店員が投票した。

 同日、那覇市ぶんかテンブス館で開かれた記者会見には松永さんと西野さんが出席した。

 松永さんの著書「沖縄を変えた男」は1990、91年夏の甲子園で沖縄水産を連続準優勝に導いた名将の故・栽弘義さんを描いたもの。松永さんは「栽監督のやり遂げた、信念を貫くということが一番大事なことだ。必ず誰かに何かを残し、継承されていく」と作品を振り返った。

 西野さんは「夢を語ればたたかれるという、現代の社会風刺のような内容だ」と作品を紹介。「絵に対象年齢はない。たくさんの人の手に渡ってほしい」と話した。