紙の繊細美、魅了 作家・蒼山日菜さんが切り絵実演


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大型モニターを使い、300人の参加者の前で器用なハサミさばきを披露する蒼山日菜さん(奥)=1日、浦添市のてだこホール市民交流室

 日本を代表する切り絵作家・蒼山(あおやま)日菜さんによる切り絵の実演が1日、浦添市のてだこホール市民交流室で開かれた。浦添市美術館で開催中の「息を呑(の)む繊細美 切り絵アート展」(琉球新報社主催、浦添市教育委員会共催)の関連イベント。蒼山さんの卓越した切り絵技術で、浮世絵が描かれた1枚の薄紙が立体感ある作品へと変貌すると、集まった約300人の参加者からは感嘆の声が漏れた。

 北中城村から母親の直美さん(61)と参加したグラフィックデザイナーの徳山優さん(23)は「細かな作業はまさに職人技で、心を奪われた。緻密なデザインがあってこそ、素晴らしい作品ができることも学んだ」と話した。切り絵アート展は16日まで開催している。