高校野球の第140回九州地区大会の第2日は23日、沖縄セルラースタジアム那覇とコザしんきんスタジアムの2会場で計5試合を行った。沖縄県第1代表の沖縄尚学は鹿町工業(長崎1位)と対戦。五回の好機に一挙5点を加え、6―1で快勝した。沖尚は準々決勝に進んだ。県第3代表の美来工科は序盤から打線がしっかりつながり、九州国際大付属(福岡3位)に11―1で七回コールド勝ち、2回戦に進んだ。県第4代表の興南は鹿児島実業(鹿児島2位)に1―2で惜しくも敗れた。
24日は両会場で計5試合を行う。県第2代表の美里工業は2回戦から登場し、沖縄セルラースタジアム那覇の第2試合で熊本工業(推薦)と戦う。初戦を突破した美来工科は同球場の第3試合で文徳(熊本1位)と対戦する。
◆六回集中 一気5点/沖尚
相手より2本少ない6安打で6得点。沖尚が集中打で主導権を引き寄せ、初戦を突破した。
1―0の六回、先頭の與儀幸輝の左前打を口火に、宮里温の右前適時二塁打や伊藝彰吾の左前適時二塁打などこの回5安打で一気に5点を追加。序盤は相手投手の緩い球に手こずったが、打順が2巡、3巡したところでうまく対応した。前の回に先制打を放っていた伊藝は「1点取れていたことで楽にいけた」と振り返った。
走者を出した場面できっちり得点できるのは地力の表れだ。一方で、無得点だった7イニングは全て三者凡退と物足りなさもある。比嘉公也監督は「もっとしぶとく出塁し、つなぐ意識を持ってほしい」と奮起を促した。
今春の選抜大会でも活躍した強豪がそろう舞台に、沖縄1位の看板を背負って臨む。この日先発した岡留英貴は「夏の甲子園で勝つためにもこの大会で優勝したい。自分たちの力を出し切って勝つ。それだけです」。3年ぶりの優勝で地元開催に花を添えたい。
(大城周子)