【石垣】石垣島の北にある前線に湿った空気が流れ込んだ影響で、石垣市と竹富町では26日午前、断続的に激しい雨が降り続いた。石垣島では午前8時39分までの1時間に98ミリの降水量を記録し、石垣島の4月の1時間雨量としては、観測史上最大となった。石垣島地方気象台によると、26日夕方に同地方を前線が通過し、再び大雨となる可能性があるとして、警戒を呼び掛けている。
西表島でも24時間で168ミリを記録し、西表島の4月の24時間最大降雨量を更新した。
石垣市では正午現在、冠水や床下・床上浸水がそれぞれ1件づつ報告がある。人的被害は確認されていない。市内では道路冠水のため、八重山署などが6カ所で一時、交通規制を実施した。規制は午前中で解除された。
市真栄里では、タクシーのタイヤ部分が隠れるほどの冠水が発生した。冠水した道沿いで食堂を営む塩川順子さん(62)は「大雨になったら、よく冠水する場所だが、こんなにひどいのは5、6年ぶりだと思う。きょうはもう客を入れられない。お休みだね」とため息をついた。【琉球新報電子版】
八重山地方で激しい雨 石垣島は4月の1時間雨量が観測史上最大
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松永 勝利