【名護】うりずんの候を飾る愛らしいギーマとナンゴクネジバナが山野にそろって咲いている。
ギーマは、スズランのような花をいっぱいに付ける。長い花柄に白い花はかわいらしく、盆栽や庭木としても人気だ。
果実が秋に紫褐色に熟するころ、かつてやんばるの子どもたちは目を輝かせながら採って食べていた。方言がそのまま和名になった。奄美大島以南に分布。ツツジ科。
ネジバナはかれんな花で、日当たりのよい草地、芝生でよく見られる。花がらせん状に並んで咲く。ねじれた花序が和名の由来。
右巻きも左巻きもある。高さ20センチ余。花は小さく、5弁がピンク、唇弁が白。真横に向かって咲く。
本土にあるネジバナは花序に毛があり、本種はない。方言でムディクバナ。分布は東南アジア、インドなど。ラン科。
(幸地光男通信員)