元米海兵隊員の軍属による女性暴行殺人事件の発生から1年が過ぎた29日午後、被害女性の両親を含む遺族8人が犯行現場とみられるうるま市塩屋と、遺体発見現場の恩納村安富祖を訪れ、1周忌の法要を行った。遺族らはそれぞれの現場で花を供えて手を合わせ、被害女性に語り掛けるなどして供養した。
遺族には県警職員や被害者支援機関の職員が同行した。午後0時20分ごろ、遺族らは被害女性のイヤホンが発見されたうるま市塩屋の現場を訪れ、黙とうをささげた。強い日差しが照りつける中、遺族らは繰り返し手を合わせ、何度も涙を拭っていた。
午後2時前、遺族らは遺体が発見された恩納村安富祖を訪れた。現場に設置されている献花台の前に椅子を並べて腰掛け、手を合わせて線香をたくなどして女性を悼んだ。被害女性の父親は女性の名前を何度も呼びながら「何も心配しなくていいよ」「お父さんとお母さんと一緒におうちに帰ろうね」などと涙声で語り掛けた。
この日、現場には遺族の他にも多くの人たちが訪れて献花台に花を手向け、静かに手を合わせて女性の冥福を祈った。