【東京】翁長雄志知事は10日午前、自民党本部で開かれた党沖縄振興調査会などの合同会議に出席し、米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地の医療拠点化などの沖縄振興に関し、政府が6月にも策定する経済財政運営の指針「骨太方針」に反映することを求めた。出席者によると、翁長知事は西普天間跡地への県立普天間高校の移転について「(県庁内で)前向きに検討するよう指示した」と述べ、県教育委員会と共に移転を進める考えを示した。
会議には宜野湾市の佐喜真淳市長、琉球大の大城肇学長、自民党県連の島袋大政調会長も同席した。県、宜野湾市、琉球大の3者は連名で、西普天間跡地の国際健康医療拠点の形成に向けた支援を要請した。県連も普天間高校移転を念頭に教育環境整備の必要性を盛り込んだ跡地利用推進を求めた。
普天間高校を巡っては、県教委が昨年11月に西普天間跡地への移転を「困難だ」との考えを宜野湾市に伝えていたが、ここにきて県や県教委が方針を一転させた格好だ。
県、宜野湾市、琉大の3者は10日午前、自民党の二階俊博幹事長ら党関係者にも同様に協力を要請した。午後には内閣府や文科省など関係省庁も訪れる予定。【琉球新報電子版】
普天間高の西普天間移転検討 翁長知事が自民調査会で表明
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松永 勝利