辺野古新基地建設 砕石投下続く ゲート前約120人が抗議


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砕石の上に、網袋に入った石を乗せる作業が進むキャンプ・シュワブ沿岸=11日午前9時55分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設工事で、11日午前、建設に反対する市民約120人が米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込んだ。市民は「1人の人間は弱いけど、皆が集まれば強くなれる」と、フォークソングの「1人の小さな手」を新基地阻止の思いを込め歌った。午前11時現在、基地内への工事資材の搬入はない。

新基地建設工事に歌で抗議の意を示す市民ら=11日午前9時40分ごろ、名護市辺野古

 一方、米軍キャンプ・シュワブの沿岸を埋め立てる「K9護岸」の工事現場では、砂浜に砕石を敷き詰める作業が昨日に引き続き行われた。新基地建設工事が進められていく現状に、ゲート前に座り込む市民からは、翁長知事に対し埋め立て承認の早期撤回を求める声も上がった。

 米軍キャンプ・シュワブの沿岸となる大浦湾海上では抗議船3隻、カヌー9艇が抗議し、カヌーチームの6人が海上保安庁に拘束された。
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