本22万冊 楽しみ 沖縄市立図書館オープン


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開館直後、うれしそうに図書館に入る子どもたち=3日、沖縄市中央のコリンザ

 【沖縄】沖縄市上地の旧施設から市中央のコリンザに移転した沖縄市立図書館の移転落成式典が3日、同図書館で開かれた。開館初日の3日、多くの人が訪れて貸し出しコーナーに列を作った。延べ床面積はこれまでの約3倍、蔵書数は約3万冊増の約22万冊となり、ワンフロアの図書館としては九州で最大規模の広さを誇る。

 式典で、桑江朝千夫市長は「複合施設の中にあるので気軽に図書館に立ち寄って、本に触れてほしい。市民が有意義で快適に過ごせるよう取り組む」と述べた。

 沖縄市立山内中学校の吹奏楽学部の演奏や市内で活動する「越来シーサーキッズ」の獅子舞が披露され、完成を祝った。沖縄総合事務局や沖縄防衛局、県の関係者もあいさつした。

 開館直後に長女の雨音(あまね)さん(7)と次女の珠緒(たまお)ちゃん(1)と訪れた桑江千絵さん(39)=市中央=は「座って読めるスペースが増えてうれしい」とほほ笑んだ。

 桑江さんは旧図書館の時は蔵書数などから他市町村の図書館まで行くことも多かったというが「これからはたくさん来る。まだ本棚に空いているスペースがあるので、これからどんな本が入るのか楽しみだ」と期待を膨らませた。

 新施設はコリンザの1階部分を改装した。床面積は約5041平方メートル。総事業費は約13億9700万円。