【東京】「沖縄の基地を引き取る会・東京」(浜崎眞実、飯島信共同代表)のシンポジウム「基地はなぜ、沖縄に集中しているの?」が20日、新宿区の早稲田奉仕園で開かれた。会員の4人が「米軍基地の引き取りが沖縄の差別をなくすことにつながる」などと問題提起し、本土での引き取りについて議論を喚起する必要性を強調した。
シンポジウムの副題は「押し付け続けてきた者の責任を考える」で、坂口ゆう紀さん、佐々木史世さん、長谷川りゑ子さん、共同代表の浜崎さんの4人が発言。「基地はどこにもいらない」という考えでは思考停止に陥り、沖縄の基地問題の解決にはつながらず、米軍基地の引き取りが「歴史的に続く沖縄差別をなくすことにつながる」などの意見が上がった。また、引き取りが本土で広がる「沖縄ヘイト」の認識を揺さぶる一つの方法になるとの見方も示された。
会は今年4月に発足した。シンポジウムで飯島共同代表は「決まり切ったことを当たり前のようにやるのではなく、色んな疑問を率直に出し合いながら、沖縄の現実をどう変えていけるか、知恵を出したい」と話した。