那覇の激戦地“シュガーローフ”で慰霊祭 「歴史伝えないと」


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 沖縄戦の激戦地「シュガーローフ」で亡くなった人たちの慰霊祭=写真=が20日、那覇市おもろまちの水道タンク前で行われ、7人が犠牲者に思いをはせた。

 真和志村安里(現・那覇市)のシュガーローフ(五二高地)では1945年5月12日から1週間、日米両軍が激しい戦闘を繰り広げた。主催した具志堅青鳥さん(77)=那覇市=によると米軍だけで2千600人余りの死傷者が出て、日本側は分からないという。

 8回目となった慰霊祭では、黙とうの後、「月桃」や「喜瀬武原」を歌って犠牲者を悼んだ。

 具志堅さんは「この歴史を伝えないと犠牲者に申し訳ない」と述べた。初めて参加した海勢頭愛さん(41)=同=も「想像を絶する状況だったと思う。体験がない私たちこそ、戦争を知らないといけない」と話した。