旧駐機場の使用禁止を 嘉手納町議会が抗議決議


この記事を書いた人 松永 勝利
米軍嘉手納基地の旧海軍駐機場の使用など3件の抗議決議、意見書を全会一致で可決する嘉手納町議会=7日午前10時35分、嘉手納町議会

 【嘉手納】嘉手納町議会(徳里直樹議長)は7日午前、臨時議会を開き、在韓米軍の烏山(オサン)基地から米軍嘉手納基地に飛来したU2偵察機が旧海軍駐機場を使用していることを受け、旧駐機場の使用禁止とSACO合意の順守を求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した。
 意見書と抗議決議は「旧駐機場から派生する騒音や悪臭被害から解放されると信じていた町民の期待を打ち砕く裏切りで、町民を愚弄(ぐろう)するものだ」として抗議した。
 旧海軍駐機場は、負担軽減を目的に1996年のSACO合意に基づき、ことし1月に住宅地に隣接する場所から滑走路の反対側へ移転した。
 臨時議会ではこのほかにF15戦闘機の部品落下事故と米空軍兵のひき逃げ事件に対する2件の抗議決議と意見書も全会一致で可決した。【琉球新報電子版】